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2026/9/9
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口腔ケアで感染症予防

最近暑さがやわらいできましたがいかがお過ごしでしょうか?インフルエンザの流行も始まり、感染症が気になる季節になってきました。口の中にある粘膜は、ウイルスなどの侵入を防ぐ役割をしていることはご存じでしょうか?感染症を予防するためには、口の中を清潔に保つことが大切です。今回は口腔と感染症の関係についてお話します。

口腔と感染症の関係

口は、食べ物や病気を引き起こす病原体などの異物が入って来る、体の入り口です。鼻や口の粘膜には、粘膜免疫と呼ばれる病原体に対する防御機能が備わっています。

みなさん馴染みのある予防接種による全身免疫は、体に侵入した病原体(ウイルス等)の情報が血液循環やリンパ流に乗って、臓器やリンパ組織を通過しながら全身をめぐることで、その病原体を体が覚えて免疫を作り、次に侵入したときにすぐ攻撃できるようにするためのものです。

一方、口の中にある粘膜免疫は、口から入った病原体が粘膜に付着すると、全身の免疫へ情報を送るのと同時に、付着した粘膜の近くのリンパ組織(免疫細胞等をつくる工場)を介して、病原体の侵入を阻止する物質を唾液中に分泌し、素早く病原体に対応します。特に、インフルエンザウイルスは喉や気管の粘膜で増殖するため、この粘膜免疫は感染防御に非常に有効です。

また、唾液は細菌やウイルスを防御し、口腔内の汚れを洗い流してくれます。その他にも、唾液に含まれるムチンという物質には粘膜保護作用が、その他の物質には傷ついた粘膜組織を修復する作用があり、粘膜免疫をサポートしてくれているのです。

そして口の中には、常に300種類以上の細菌が生息しており、私たちの体は腸内細菌と同じように、口の中の細菌とも上手に共存しています。口の中に適切な細菌が存在することで、多くの病原体の感染を防いでくれています。しかし、口の中が不衛生になり、たとえば歯周病菌等が増えてしまうと、細菌が産み出す炎症性の物質等が、粘膜の防御機能を破壊してしまうことがわかっています。

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